【映画】「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年)」を見ました
なんつう綺麗な。。。
アニメーション制作:京都アニメーション
監督:石立太一
原作:暁佳奈(同名小説)
公開:2020年9月18日
製作国:日本
ジャンル:ファンタジー、群像劇、成長
ざっくりあらすじ:戦場で両腕を失い義手となった少女兵ヴァイオレット(CV石川由依)が郵便社での代筆業・自動手記人形の仕事を通じて様々な人と出会い、戦場で誰よりも大切な人ギルベルト少佐(CV浪川大輔)に最後に告げられた「愛してる」の意味を探しに行く物語。2018年1月期アニメの完結編。
TBSドラマの「MIU404」で毎週の心揺さぶられる展開に頭打って気を失っていたら最後の更新から1か月半経ってました。今週末に「罪の声」公開ですね。昭和犯罪史に残る異様でしかない劇場型犯罪の物語、楽しみです。
映画館には今日まで4回足を運べました。映像・音響の迫力もありますけど上映前上映後の喧騒と静寂も好きでやっぱ映画館がいい。今回の作品は上映前上映後も静かで印象的でした。記事では、ネタバレが無いところギリギリ走り切りたい。
アニメ全話視聴済です。毎回ヴァイオレットを取り巻く心情・風景のあまりの美しさに涙してたわけなんですけど、時間とともに我々が失ったものじゃなくて、あれは彼女自身の資質の表れですよねきっと。感情の起伏が乏しく無垢で素直で従順で、、、だから(巡りあわせがあるにしろ)戦場で「武器」こと少女兵になれたんだろうな。自分にはないものを持ってる人ってそれだけで魅力的で美しく思います。
そんな彼女の心を揺さぶり、彼女が一途に思い続ける唯一の存在がギルベルト少佐で、今作の物語はこの人が中心になるわけです。が彼、ほんと「彼女のあんな姿見たうえでなんでそんなこと言うの(すんの)?」と思わずホッジンズさん(郵便社の社長さん)と一緒にこぶしを振り上げたくなるレベルのヘタレで驚愕でした。こんな男でええんか、でもええんやんなヴァイオレットちゃんにとっては、、、ね。
作中の情景としては「海」を中心に描写が繰り広げられていました。アニメ7話の父娘のお話(Netflixのリンク貼っておきます)
https://www.netflix.com/jp/title/80182123
でも放送当時話題になりましたが、ここまで絶佳な水と光の情景は現実の風景でもそうそうない。アニメーション・映像技術の真骨頂ですよね。物語の起伏を表すような激しく移り変わる「海」の表情が印象的でした。そんでもって曲の入りどころが完璧すぎて卑怯。泣くしかないわこんなん。
形のない愛を伝えることは難しいけど、それが誰かの支えになって生きる糧となって世界を彩るかけがえのないものになって―ヴァイオレットの心とめぐる旅の美しい最後を見届けることが出来ました。困難な状況の中、作品の制作・公開に携われた皆々様にただただ感謝。
興収15憶円突破、おめでとうございます。